『薬屋のひとりごと』第25話「猫猫と毛毛」— 皇帝の親バカ炸裂！謎の侍女が握る伏線とは？

『薬屋のひとりごと』第25話「猫猫と毛毛」では、一匹の子猫が宮廷に新たな波紋を呼びます。主人公・猫猫（マオマオ）が宮廷内で拾った子猫・毛毛（マオマオ）は、なんと皇帝の娘・鈴麗公主のペットに！

しかし、このエピソードの本当の焦点は、子猫を捕獲した謎の侍女。彼女の行動が、後の重要な伏線となるのです。さらに、鈴麗公主を溺愛する**皇帝の親バカぶり**が炸裂し、宮廷の空気を和ませます。

この記事では、第25話のストーリーや伏線、皇帝の可愛らしい（？）一面を徹底解説します！

『薬屋のひとりごと』第25話「猫猫と毛毛」のあらすじ

相変わらず華やかな花街と、鳳仙の部屋を掃除する梅梅、ソロバンをはじきながら笑うやりて婆、後宮を巡回する壬氏と、いつもの日常が・・・薬屋のひとりごと第2章がついにスタート。

宮廷で発見された子猫

ある日、宮廷の片隅で一匹の子猫が発見された。

痩せ細り、小さく震えるその猫を見つけたのは、散歩中の鈴麗公主と侍女たちだった。

子猫に興味津々の公主のために、子猫の捕獲を試みる猫猫

子猫の保護と、子翠による捕獲

捕獲寸前に逃げられたところに飛び出してきたのは、偶然通りかかった猫猫達と年かさの似た侍女が子猫を捕まえる。

「見つけた！これいるの？」と元気よく大声で尋ねる侍女。

子猫を抱え上げ、猫猫に渡し「この子お腹すいてるみたいね！じゃー」とあっという間に走り去る。

猫猫は汚れた子猫を公主に触らせず、やぶ医者のところで保護する。

子猫は「荷車に入り込んだだけ」との結論に至る

やぶ医者のところで保護された子猫、猫猫は子猫の出自を色々と思いめぐらすが、結果は単純な理由で落ち着く。

子猫の行き先が決定——鈴麗公主 謎の侍女の行動を考察：なぜそこにいたのか？

宮廷内で発見された子猫を、最初に捕獲したのは侍女だった。

突然飛び出してきて、走り去った侍女の行動はどこか不可解にも見え、伏線の予感が——。

単なる偶然？それとも・・・？

謎の侍女が、猫の捕獲に関わったのは、偶然でなく必然なのか？猫が発見された場所は、今後の展開雄伏線でもあったのだ。のちに様々な大変なことが起こる場所となるのだった。

皇帝の親バカ炸裂！鈴麗公主と毛毛の関係

鈴麗公主はまだ言葉を話せない幼子である。

だが、子猫を見つめながら手を伸ばし、抱きしめたそうにする。

発見されたばかりの子猫は汚れており、猫猫も侍女たちも「そのままでは鈴麗公主に触れさせるわけにはいかない」と判断する。

ところが、それは鈴麗公主には通じない。

毛毛を抱けないことに気づくと、公主は**「うわぁぁぁ！」**と大泣きを始めたのだった。

鈴麗公主の大泣きがすべてを決める

この様子が、のちに宮廷に迷い込んだ子猫は、最終的に鈴麗公主のもとへ届けられることになる。

皇帝、実際に見てもいないのに即決！？

この出来事が、すぐに鈴麗公主の母である**玉葉妃**の耳に入る。

その話は皇帝にも伝えられた。

鈴麗公主が大泣きして、子猫を欲しがっていることと聞いた皇帝は、一切の迷いなくペットにすることを即決した。この決定の速さには、周囲の者たちも驚いたであろう。

猫猫の冷静なツッコミ「相当な親バカだな…」

そして、後日、皇帝から猫猫にこう伝えられる。

**「お前が保護していた子猫を、鈴麗のために飼うことにした」**

これを聞いた猫猫は、一瞬呆気にとられたが、すぐに心の中でツッコミを入れる。

「相当な親バカだな……」

宮廷に迷い込んだただの子猫。

それが、たった一度の大泣きで「鈴麗公主の猫」として迎えられることになり、しかも皇帝が即決するとは……。

猫猫は「帝も親バカ相当の親ばかだな」と、呆れつつも妙に納得するのだった。

こうして、子猫は正式に**「鈴麗公主の愛猫」**として宮廷に迎えられることになったのだった——。

猫なのに「盗賊改め」？子猫に与えられた役職

鈴麗公主の大泣きによって正式に「公主の猫」となった毛毛。

しかし、皇帝はただペットとして迎え入れただけではなかった。

なんと、宮廷内で正式に**「盗賊改め」**という役職を与えられることになったのだ。

とはいえ、これは特別な待遇ではなく、**「宮廷のネズミ駆除係」**としての役割に過ぎなかった。

盗賊改めとは？実態はネズミ駆除係

「盗賊改め」という役職名だけを聞けば、何やら宮廷の警備や取り締まりを担当するような重要な役目にも思える。

しかし、子猫に与えられた役割は、実際には「宮廷内のネズミを追い払うこと」だった。

つまり、宮廷で猫が飼われる理由を正当化するために、それらしい役職名をつけただけの話だったのである。

宮廷では食糧を貯蔵する倉庫も多く、ネズミが発生しやすい。

そのため、ネズミを狩る猫は、実は意外と重宝される存在だった。

しかし、それを「公主の愛猫」として飼うだけでは不自然に思われるため、適当な名目をつけたのではないかと猫猫は考えた。

猫猫は皇帝から「盗賊改めの役目を与えた」と聞いたとき、「いや、それただのネズミ取りでは……？」と内心でツッコミを入れたであろう。

だが、皇帝としては「鈴麗公主のために迎えた猫である」と正当な理由をつけたかったのかもしれない。

宮廷内で「役職持ち」になった子猫の今後

こうして、子猫は正式に宮廷に住みつくことになった。

しかし、猫らしくのんびりと寝てばかりいるわけではなく、宮廷のあちこちを探検しながら、時折ネズミを追いかける姿が目撃されるようになるだろう。

**「これは役職でも何でもなく、猫として普通のことをしているだけだ」**

そう思いながらも、子猫の活躍（？）を眺めるのだった。

こうして、「盗賊改め」という名目のもと、子猫は宮廷の一員として受け入れられていくのだった——。

第25話の見どころと演出のポイント

『薬屋のひとりごと』第25話「猫猫と毛毛」は、宮廷内に迷い込んだ一匹の子猫がきっかけとなり、猫猫の観察眼や皇帝の親バカぶりが際立つエピソードとなっている。

物語の大筋には大きく関わらない話ではあるものの、登場人物たちの性格や宮廷の空気感がよく表現された回であり、多くの見どころが詰まっている。

猫猫の観察力と皇帝の親バカぶりの対比

この話の最大のポイントは、**猫猫の冷静な態度**と、**皇帝の親バカ全開ぶり**の対比だ。

猫猫は色々手続きやらが必要なのにすべてをすっ飛ばしていきなり「飼うことにした！」というあたり「帝も相当の親ばかだな・・・」と冷静に観察して呆れている。

一方で、皇帝は「鈴麗が大泣きしている」と聞いた途端、即決で**「飼えばよい」**と決めてしまう。

このあまりにも極端な対比が、視聴者に笑いを誘うシーンとなっている。

猫猫の視点からすると、**皇帝の決断はあまりにも短絡的**に映る。

だが、宮廷内の誰もがその判断に従い、すぐに子猫が「鈴麗公主の猫」として迎えられる流れには、皇帝の絶対的な権力の強さも感じられる。

この**「賢いけれど権力には逆らえない庶民の視点」**が、猫猫のキャラクターを際立たせる要素となっている。

鈴麗公主と子猫のシーンに癒される視聴者続出？

幼い鈴麗公主が子猫を欲しがり、泣きながら手を伸ばすシーンは、**視聴者の心を掴む可愛らしい場面**となった。

これまでの『薬屋のひとりごと』では、宮廷の陰謀や毒にまつわるシリアスな展開が多かったが、この回ではほのぼのとした雰囲気が楽しめる。

特に、鈴麗公主が子猫に触れられずに大泣きする姿は、まさに「幼子らしさ」が表れており、皇帝が即断するのも納得できる流れになっている。

また、子猫を溺愛するやぶ医者や隠れ猫ファンの高順の様子が、動物好きの視聴者にはたまらない要素だろう。

実は伏線？事件の始まりとなる「子猫が見つかった場所」

猫猫は、子猫が発見された場所で走り去る侍女に違和感を覚えていた。

突然現れた侍女は？なぜあの場所にいたのかが問題なのだ。

実は今後、**謎の侍女や子猫が見つかった場所こそ、事件の発端となる重要なポイント**だからだ。

この時点では詳細は語られないが、猫猫の鋭い観察眼がこの侍女に引っかかっていることは、今後の展開を暗示している。

このエピソードがただの「ほのぼの回」で終わらないことが分かるシーンとなっている。

猫猫（まおまお）と毛毛（まおまお）——同じ名前に不満げな主人公

子猫が鈴麗公主の猫として迎えられることになった際、皇帝が子猫に名前をつけることになった。

最終的に決まった子猫の名前が「毛毛（まおまお）」だった。

この命名の書を見た瞬間、猫猫はわずかに眉をひそめる。

**「なんでこの名前なんだ……」**

皇帝や高官たちの間でも「猫猫（まおまお）」という名前が知れ渡っているのにわざわざこの名を選ぶとは・・と。

同じ韻の「毛毛（まおまお）」に皇帝のほくそ笑む姿が想像され、、**余計な混乱が生じるのではないかと猫猫は内心うんざりしていた。**

しかし、皇帝が相手では猫猫のささやかな不満は誰にも聞き入れられず、「宮廷には2匹のまおまおがいる」状況が出来上がってしまったのだった。

こうして、猫猫の心の中にわずかなモヤモヤを残しながらも、毛毛は正式に宮廷の一員となる。